【スイッチＯＴＣ医薬品の医療費控除】

平成２９年１月から、スイッチＯＴＣ医薬品の医療費控除が始まります。
一言でいうと、薬局で買う医薬品専用の医療費控除で、所得から控除できます。
では、どのような内容なのでしょうか？考えてみましょう。

目次
１．スイッチＯＴＣ医薬品とは？
２．スイッチＯＴＣ医薬品の医療費控除で控除できる金額はいくらなの？
３．スイッチＯＴＣ医薬品の医療費控除を適用する条件とは？
４．まとめ

１．スイッチＯＴＣ医薬品とは？

医師が処方していた医療用医薬品を
薬局やドラッグストアなどで販売できるように切替えた
市販用医薬品がスイッチＯＴＣ医薬品です。

ＯＴＣは、Over The Counterの略です。
医療用から市販用にスイッチした、
薬局のカウンターで販売される医薬品の意味です。

２．スイッチＯＴＣ医薬品の医療費控除で控除できる金額はいくらなの？

どちらか少ない金額を所得から控除できます。

【１】ＯＴＣ医薬品の購入金額－１２，０００円

【２】８８，０００円

購入金額には、同一生計の親族分を含めることができます。

３．スイッチＯＴＣ医薬品の医療費控除を適用する条件とは？

【１】一定の検診を受けていること

次の検診を受けている人が対象になります。

①特定健康診査（メタボ検診）

②予防接種

③定期健康診断（事業主検診）

④健康診査

⑤がん検診

【２】スイッチＯＴＣ医薬品を購入すること

下記①から⑤で、
医療用から市販用となった成分が含まれている医薬品
（スイッチＯＴＣ医薬品）が対象になります。

①かぜ薬

②胃腸薬

③水虫薬

④肩痛、腰痛などの湿布薬

⑤禁煙補助剤ほか

これらの医薬品すべてが控除の対象になるわけではありません。
具体的な商品名は、厚生労働省のホームページに掲載されています。

【３】スイッチＯＴＣ医薬品の購入額が年１万２千円を超えること

１２，０００円以下だと、
控除金額はゼロになります。

【４】対象医薬品の領収証やレシートを保管すること

対象となる医薬品の領収証やレシートは、
無くさないよう、きちんと保管しておきましょう。

【５】医療費控除の適用を受けていないこと

１０万円まで控除できる医療費控除を適用すると、
ＯＴＣ医薬品の医療費控除は適用できません。
両方計算してみて、有利な方を選択しましょう。

４．まとめ

ＯＴＣ医薬品の医療費控除は、平成２９年１月から適用可能です。
対象医薬品を購入したら、領収証やレシートを
忘れずに保管しておきましょう。

症状が良くならないときは、
お医者さんに診てもらうようにしましょう。