犬や猫などのペットの費用は会社の経費に落とせるの?

【ペットの費用は会社の経費になるか】

ペットとして犬、猫、鳥、魚をかわいがっている方はたくさんいらっしゃいますね。
ペットを飼うときは、購入代や食費をはじめとして、
さまざまな経費が発生すると思います。

では、ペットを飼う場合に発生する費用は、
会社の経費に落とすことができるのでしょうか?
考えてみましょう。

レジカウンターで店番する猫

目次
1.ペットの購入費用は会社の経費に落とせるの?
2.ペットの食事代や治療代は会社の経費に落とせるの?
3.ペットの葬儀代は会社の経費に落とせるの?

4.まとめ

1.ペットの購入費用は会社の経費に落とせるの?

ペットの購入費用は、会社の経費に落とすことができるのでしょうか?

【1】会社が犬カフェ、猫カフェ、ふくろうカフェ、熱帯魚カフェなどを営む場合

購入費用は経費OK

最近では、多種多様なカフェが生まれていますね。
犬カフェや猫カフェ、ふくろうカフェや熱帯魚カフェなど、
犬や猫だけでなく、鳥や魚まで大活躍です。

カフェを運営する会社がペットを購入する場合、
購入費用は経費に落とすことができます。
ペットというよりも、店員さんといった方が良いかもしれません。

このようなカフェにくるお客さんは、飲食のみの目的というよりも、
犬や猫とふれあったり、癒しを受けたりすることを目的に来店されます。
会社の収益に貢献していますので、購入費用は経費に落とせます。

購入費用が30万円以上になると、減価償却資産として耐用年数に渡って減価償却します。
耐用年数は、魚2年、鳥4年、その他8年です。
犬や猫の耐用年数は8年になります。

【2】ペットを会社で飼っている場合

購入費用は経費OK

下記のような場合は、社員と同様に会社の収益に貢献していると考えられます。

・犬が会社の番犬になっている
・猫が会社のマスコットとして広告塔になっている
・受付や会議室の熱帯魚が会社へ来た人を和ませている

会社で飼って会社の収益に貢献していれば、
購入費用は会社の経費に落とすことができます。
購入費用が30万円以上のときは固定資産として計上し、減価償却します。

【3】ペットを個人で飼っている場合

購入費用は経費にできない

個人で飼っているときは、残念ながら、会社の収益に貢献していません。
そのため会社の経費に落とすことはできません。

個人で飼っているペットの費用を会社の経費に落とすと、
税務調査で役員賞与としての取り扱いを受けることになります。

会社の経費として認められないだけでなく、源泉所得税の徴収が必要になります。
場合によっては、加算税や延滞税もかかってしまいます。
ご注意ください。

2.ペットの食事代や治療代は会社の経費に落とせるの?

ペットの食事代や治療代は、会社の経費に落とすことができるのでしょうか?

【1】会社が犬カフェ、猫カフェ、ふくろうカフェ、熱帯魚カフェなどを営む場合

食事代や治療代は経費OK

会社が犬カフェや猫カフェなどを経営している場合の犬や猫の食事代は、
購入費用と同じように、会社の経費に落とすことができます。

病気になってしまったときの治療代も、経費に落とせます。
早く治して、たくさんのお客さんに喜んでもらいましょう。

【2】ペットを会社で飼っている場合

食事代や治療代は経費OK

会社が犬や猫などのペットを会社で飼っている場合の食事代は、
購入費用と同じように、会社の経費に落とすことができます。

病気になってしまったときの治療代も、経費に落とすことができます。
早く治して、会社の収益に貢献してもらいましょう。

【3】ペットを個人で飼っている場合

食事代や治療代も経費にできない

ペットを個人で飼っているときは、会社の収益に貢献していませんので、
経費に落とすことはできません。

3.ペットの葬儀代は会社の経費に落とせるの?

ペットの葬儀代は、会社の経費に落とすことができるのでしょうか?

①会社が犬カフェ、猫カフェ、ふくろうカフェ、熱帯魚カフェなどを営む場合

②ペットを会社で飼っている場合

個人的見解ですが、会社の収益に貢献していたペットであれば、
葬儀代が、不相当に高額ではない常識的な金額なら、
会社の経費に落としても良いと考えます。

③ペットを個人で飼っている場合

個人で飼っているペットの葬儀代は、残念ながら、
会社の経費に落とすことはできません。

4.まとめ

ペットの購入費用や食事代、治療代などを会社の経費に落とすことができるのは、次の場合です。
・ペットが会社の収益に貢献している
・ペットを会社で飼っている

個人飼っているペットに関する費用は、
会社の経費にはできません。
ご注意ください。