会社の売上は、いつ計上するの?
【会社の売上計上のタイミング】
商品や製品の販売をしている場合、
売上の計上時期の候補として
いくつか挙げられます。
法人税の計算では、
具体的にいつ売上を計上すればよいのでしょうか?
考えてみましょう。
目次
1.会社の売上は、いつ計上するの?
2.まとめ
1.会社の売上は、いつ計上するの?
【1】商品や製品を納品したとき(納品基準)
商品や製品などの物を販売する事業では、
原則として商品や製品を買い手に納品したときに
売上を計上します。
3月決算の会社があるとします。
100万円の商品の納品日が3/31か、4/1かで、
当期の利益は全く変わってきます。
税務調査で、売上が当期か翌期かは、
必ずといっていいほど確認されます。
納品日の確認ができる書類を保存しておきましょう。
【2】商品や製品を出荷したとき(出荷基準)
買い手に納品したときに売上計上するのが原則です。
商品や製品を出荷したときに売上計上します。
税務上、出荷基準も認められます。
買い手に到着するまでに時間がかかる場合で、
途中にある商品を個別管理するのが煩雑なときなどは
出荷した段階で売上計上する方法を検討してみましょう。
出荷日の確認ができる書類を保存しておきましょう。
【3】買い手が商品や製品の検収をしたとき(検収基準)
売り手が商品や製品を買い手に納品したあと、
買い手が商品や製品の数量や品質、破損の有無や動作確認などを行います。
確認検査に合格した検収日を売り手に通知をします。
売り手は買い手の検収日に、売上を計上します。
税務上、検収基準も認められます。
税務調査対策として、検収日が確認できる書類を保存しておきます。
【4】請求書を発行したとき
請求書を発行したときに売上を計上する方法は、
税務上、認められません。
売上の計上(売上の確定)は、
請求書を発行したかどうかとは、関係ありません。
商品や製品を納品した時点で売上が確定します。
売上代金回収のためにも、
請求書は早期に発行し、
買い手に送付しましょう。
【5】売上代金を回収したとき
売上代金の回収のときの売上計上は、認められません。
飲食店などで、食べてすぐ回収といった場合などは
もちろん問題ありません。
2.まとめ
売上計上のタイミングは、原則として、商品や製品を納品したときになります。
ただ、出荷基準や検収基準も認められます。
状況に応じて採用を検討しましょう。
いちど選択した売上計上の方法は、継続した適用を求められます。
合理的な理由のない頻繁な変更は、
課税庁より否認される可能性があります。ご注意ください。