会社の交際費はいくらまで使えるの?

【会社の交際費はいくらまで使えるのか】

会社の交際費はいくらまで使えるのでしょうか?
税務上、いくらまでしか使えないといった規定は存在しませんが、
経費に落とせる限度額が定められています。

税務上、交際費を経費に落とせる限度額と
会社が使用できる交際費について
考えてみましょう。

フレンチレストラン

目次
1.税務上、交際費を経費に落とせる金額は、いくらなの?
2.会社は交際費はいくらまで使っていいのか?

3.まとめ

1.税務上、交際費を経費に落とせる金額は、いくらなの?

定額基準と飲食交際費50%基準の
どちらか有利な方を経費に落とすことができます。

【1】定額800万円基準

次のどちらか少ない金額を経費にすることができます。

①当期の交際費の金額

②800万円

【2】飲食交際費50%基準

次の金額を経費に落とすことができます。

飲食交際費の金額×50%

飲食交際費が1,600万円以上になるのであれば、
飲食交際費50%基準を採用すると有利です。
そうでないなら、800万円基準を採用しましょう。

2.会社は交際費はいくらまで使っていいのか?

【1】法律上いくらまで使っていい、といった規定はない

会社が交際費をいくらまで使っていいかの決まりは
法律上ありません。

税務上定められているのは、
あくまでも経費に落とすことができる金額です。
これ以上支出してはいけない金額ではありません。

実際に売上に結び付く交際費であるのなら、
税務上の経費算入限度額にかかわらず、
積極的に使用すべきと考えます。

【2】交際費から除外できる経費は、確実に除外する

売上に結び付くなら、積極的に使用すべきといっても、
経費に落とせないなら面白くないですね。
交際費から除外できる経費は、確実に除外しましょう。

1人当たり5,000円以下の飲食交際費

1人当たり5,000円以下の飲食交際費は、
交際費から除外し、
会議費として経費に落とすことができます。

【3】交際費の使用限度額を決めるのは、あくまでも会社の判断

税務上、交際費の経費算入限度額は、 交際費使用のひとつの目安にはなります。
同業他社の交際費平均額などの統計資料もひとつの目安にはなります。
ただ、交際費に使用限度を決めるのは、あくまでも会社です。

利益や資金繰りを考慮して問題がなく、
売上に結び付く可能性が高い交際費であれば、
積極的に支出してゆきましょう。

3.まとめ

税務上、交際費を経費に落とすことができる金額は決まっています。
そこで交際費に該当しない費用を交際費に含めないとともに、
1人当たり5,000円以下の飲食交際費は、会議費として処理しましょう。

売上に結び付く交際費なら、
積極活用しましょう。